福祉用具貸与を選ぶ前に確認しておきたい点と、似たサービスとの違いを整理しました。
基本情報
| 分類 | 住まい・道具 |
|---|---|
| 読み方 | ふくしようぐたいよ |
| 自己負担の目安 | ¥100〜¥3,000/月額 |
| 対象となる要介護度 | 要支援1〜要介護5 |
| 介護保険 | 適用される |
| 利用頻度の目安 | 継続 |
もっとも注意すべき点
要支援1・2と要介護1では、車いすや介護ベッドは原則として給付対象外です(例外給付の申請が必要)。
似たサービスとの比較
| サービス | 自己負担の目安 | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 福祉用具貸与 | ¥100〜¥3,000/月額 | 要支援1〜要介護5 | 車いす・介護ベッド・歩行器・手すりなどをレンタルします。自己負担は月額のごく一部です。 |
| 特定福祉用具販売 | ¥0〜¥100,000/年10万円上限 | 要支援1〜要介護5 | 入浴補助用具やポータブルトイレなど、貸与になじまない用具を購入する際に給付されます。 |
| 住宅改修 | ¥0〜¥200,000/生涯20万円上限 | 要支援1〜要介護5 | 手すりの取り付け、段差の解消、扉の交換など、自宅の改修費用が給付されます。 |
費用だけでなく、対象となる要介護度と、必要としているケアの種類(生活の支援か、医療的なケアか、リハビリか)で選び分けてください。
選ばれているケース
身体状況に合わせて用具を試したい、購入せず使いたい場合
相談先
どのサービスが適しているか判断がつかない場合、要介護認定を受けていなければ地域包括支援センター、受けていれば担当のケアマネジャーが相談窓口になります。どちらも相談は無料です。
住まい・道具の全3サービスを並べる
住まい・道具に分類されるサービスを、自己負担の軽い順に並べました。単位が異なるものが混ざるため、金額をそのまま比べるのではなく、単位とあわせて見てください。
| サービス | 自己負担の目安 | 対象 | 介護保険 |
|---|---|---|---|
| 福祉用具貸与 | ¥100〜¥3,000/月額 | 要支援1〜要介護5 | 適用 |
| 特定福祉用具販売 | ¥0〜¥100,000/年10万円上限 | 要支援1〜要介護5 | 適用 |
| 住宅改修 | ¥0〜¥200,000/生涯20万円上限 | 要支援1〜要介護5 | 適用 |
対象と対象外の区分
| 区分 | 福祉用具貸与の利用 |
|---|---|
| 要支援1 | 利用できます |
| 要支援2 | 利用できます |
| 要介護1 | 利用できます |
| 要介護2 | 利用できます |
| 要介護3 | 利用できます |
| 要介護4 | 利用できます |
| 要介護5 | 利用できます |
すべての区分で利用できます。ただし要介護度によって使える回数と、区分支給限度基準額の枠が変わります。
よくある誤解
福祉用具貸与について、実際とは違う形で広まっている話がいくつかあります。判断を誤りやすいところを整理します。
「福祉用具は何でもレンタルできる」ではない
要介護度によって対象外になる品目があります(軽度者に対する車いす・介護ベッドなど)。例外的に認められる条件もあります。
「住宅改修は工事してから申請できる」ではない
着工前の申請が必要です。事後申請は原則として認められません。
「レンタルより購入のほうが得」とはかぎらない
状態が変われば必要な用具も変わります。レンタルなら交換できますが、購入したものは合わなくなっても残ります。
負担を抑える方法
福祉用具貸与は¥100〜¥3,000/月額と幅があります。上限と下限の差は2,900円。この差を埋める余地がどこにあるのかを、具体的に見ていきます。
購入ではなくレンタルを検討する
車いす・介護ベッド・歩行器などは貸与(レンタル)が原則で、自己負担は月額数百円程度です。買うと数万〜数十万円かかります。
住宅改修は20万円の枠を分けて使う
支給限度基準額20万円(自己負担1〜3割)は、一度に使い切る必要はありません。必要になった時点で分割して使えます。
自治体の助成制度を確認する
介護保険の住宅改修とは別に、市区町村独自の助成を設けている場合があります。併用できることがあります。
要介護度が3段階上がると再度20万円
住宅改修の枠は、要介護度が3段階以上重くなった場合と、転居した場合にリセットされます。
福祉用具専門相談員に相談する
同じ用途でも複数の製品があり、単位数が異なります。体に合うものを選ばないと使われずに終わります。
すべてを実行する必要はありません。事情に合うものから取り入れてください。削れないところを無理に削ると、あとで後悔することになります。
地域や条件で変わるところ
福祉用具貸与の価格には全国平均価格が公表されており、事業所はそれを超える価格を設定できません。ただし製品ごとに幅があるため、複数の候補を提示してもらってください。住宅改修の助成は自治体ごとに内容が異なります。
このページに載せている¥100〜¥3,000/月額という金額も、全国の平均的な水準を示したものです。お住まいの地域では上下することを前提に見てください。
よくある質問
福祉用具貸与の自己負担はいくらですか?
¥100〜¥3,000/月額が目安です(自己負担1割の場合)。所得によって2割・3割になる方は、その分だけ負担額が増えます。
福祉用具貸与は誰が使えますか?
対象は要支援1〜要介護5です。介護保険の適用を受けるには、要介護(要支援)認定を受けている必要があります。
福祉用具貸与で注意することはありますか?
要支援1・2と要介護1では、車いすや介護ベッドは原則として給付対象外です(例外給付の申請が必要)。
この項目のまとめ
- 費用の目安は¥100〜¥3,000/月額
- 対象は要支援1〜要介護5
最後にもう一度。要支援1・2と要介護1では、車いすや介護ベッドは原則として給付対象外です(例外給付の申請が必要)。
住まい・道具サービスの一覧
※ 掲載している金額は自己負担1割の場合の一般的な目安です。所得に応じて2割・3割負担となる場合があります。地域区分・事業所の体制加算・要介護度によって実際の金額は変動します。制度は改正されることがあるため、利用にあたっては必ずお住まいの市区町村または地域包括支援センターにご確認ください。本サイトは制度の一般的な情報を整理したものであり、個別の医療的判断を行うものではありません。