居宅療養管理指導の費用はいくら?自己負担の目安と対象者

居宅療養管理指導(きょたくりょうようかんりしどう)にかかる費用の目安と、対象となる方の条件を整理しました。自己負担の目安は¥300〜¥600/1回です。

居宅療養管理指導の基本情報

分類 自宅で受ける
読み方 きょたくりょうようかんりしどう
自己負担の目安 ¥300〜¥600/1回
対象となる要介護度 要支援1〜要介護5
介護保険 適用される
利用頻度の目安 月1〜2回

自己負担の目安

居宅療養管理指導の自己負担は¥300〜¥600/1回が目安です(1割負担の場合)。幅があるのは、事業所の規模・提供時間・要介護度・地域区分によって単位数が変わるためです。

このサービスは介護保険の給付対象です。負担割合は所得に応じて1割・2割・3割に分かれ、毎年7月に交付される負担割合証で確認できます。2割負担なら記載額の2倍、3割負担なら3倍が目安になります。

同じ分類のなかでの位置づけ

自宅で受けるに分類され単位が同じ5サービスを負担額で並べると、居宅療養管理指導は3番目です。もっとも負担が軽いのは訪問リハビリテーション(¥300〜¥400/1回)、もっとも重いのは訪問入浴介護(¥1,200〜¥1,300/1回)となります。

対象となる要介護度

居宅療養管理指導を利用できるのは要支援1〜要介護5の方です。

要支援1要支援2要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5

どんなサービスか

医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士などが自宅を訪問し、療養上の管理や指導を行います。

こういう場合に使われています

通院が難しい、服薬や栄養の管理に不安がある場合に向いています。

注意点

区分支給限度基準額の対象外です。上限とは別枠で利用できます。

負担割合別の自己負担額

介護保険の自己負担は、所得に応じて1割・2割・3割に分かれます。毎年7月に交付される介護保険負担割合証で確認できます。居宅療養管理指導の場合、割合ごとの金額は次のとおりです。

負担割合 自己負担額 単位
1割負担(多くの方) 300円 〜 600円 1回
2割負担(一定以上の所得) 600円 〜 1,200円 1回
3割負担(現役並み所得) 900円 〜 1,800円 1回

本サイトの各ページに載せている金額は、すべて1割負担の場合の目安です。2割・3割に該当する場合は、表のとおり負担が増えます。なお1か月の自己負担が上限額を超えた分は、高額介護サービス費として申請により払い戻されます。

区分支給限度基準額のなかでの位置づけ

介護保険には、要介護度ごとに1か月に使えるサービス費用の上限(区分支給限度基準額)が定められています。居宅療養管理指導を週2回(月8回)利用した場合、自己負担3,600円は、限度額のなかでどれくらいを占めるのかを見てみます。

要介護度 1か月の限度額(総額) 居宅療養管理指導の利用分(1割負担) 限度額に占める割合
要介護1 167,650円 3,600円 約21%
要介護3 270,480円 3,600円 約13%
要介護5 362,170円 3,600円 約10%

限度額は総額(10割)に対する枠です。自己負担が1割の方の場合、実際の支払いは表の10分の1になりますが、枠の消費は総額で計算されます。枠を超えた分は全額自己負担になるため、複数のサービスを組み合わせるときはケアマネジャーに残枠を確認してもらってください。

介護保険の対象外になる費用

居宅療養管理指導を利用するとき、介護保険が使えるのはサービス費の部分だけです。次の費用は保険の対象外で、全額自己負担になります。見落とすと想定より支払いが増えます。

  • 交通費(事業所の規定によります)
  • 保険外のサービス(家族分の家事、大掃除、庭仕事など)
  • 介護用品の実費

事業所によって扱いが異なる項目があります。契約前に「保険外で発生する費用の一覧」を出してもらってください。

自宅で受けるの全7サービスを並べる

自宅で受けるに分類されるサービスを、自己負担の軽い順に並べました。単位が異なるものが混ざるため、金額をそのまま比べるのではなく、単位とあわせて見てください。

サービス 自己負担の目安 対象 介護保険
訪問リハビリテーション ¥300〜¥400/1回 要支援1〜要介護5 適用
訪問介護(ホームヘルプ) ¥200〜¥600/1回 要支援1〜要介護5 適用
居宅療養管理指導 ¥300〜¥600/1回 要支援1〜要介護5 適用
訪問看護 ¥300〜¥1,000/1回 要支援1〜要介護5 適用
夜間対応型訪問介護 ¥1,000〜¥1,200/月額 要介護1〜5 適用
訪問入浴介護 ¥1,200〜¥1,300/1回 要介護1〜5 適用
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 ¥5,700〜¥30,000/月額 要介護1〜5 適用

負担を抑える方法

居宅療養管理指導は¥300〜¥600/1回と幅があります。上限と下限の差は300円。この差を埋める余地がどこにあるのかを、具体的に見ていきます。

区分支給限度基準額の枠内で組む

要介護度ごとに1か月の上限額が決まっています。枠を超えた分は10割負担です。ケアマネジャーに「限度額の何割を使っているか」を毎月確認してもらうと、超過を防げます。

同一建物減算のある事業所を知っておく

同じ建物やサービス付き高齢者向け住宅に併設された事業所は、移動が不要なぶん単位数が減算されます。結果として自己負担も下がります。

高額介護サービス費を申請する

1か月の自己負担が上限額(一般世帯で44,400円)を超えた分は、申請すると払い戻されます。初回は申請が必要で、自動では戻りません。

生活援助と身体介護の区分を確認する

同じ訪問介護でも、生活援助と身体介護では単位数が異なります。実際に受けている内容と請求区分が合っているか、明細で確認してください。

自治体独自の上乗せ・横出しサービスを調べる

介護保険とは別に、市区町村が独自に提供する配食・見守り・移送サービスがあります。低額または無料のものが少なくありません。

すべてを実行する必要はありません。事情に合うものから取り入れてください。削れないところを無理に削ると、あとで後悔することになります。

地域や条件で変わるところ

介護報酬には地域区分が設けられており、都市部ほど1単位あたりの単価が高くなります。同じサービスを同じ回数使っても、地域によって自己負担額は変わります。また事業所の体制加算(特定事業所加算、処遇改善加算など)によっても金額が動きます。明細に加算の内訳が記載されているので、内容を確認してください。

このページに載せている¥300〜¥600/1回という金額も、全国の平均的な水準を示したものです。お住まいの地域では上下することを前提に見てください。

よくある質問

居宅療養管理指導の自己負担はいくらですか?

¥300〜¥600/1回が目安です(自己負担1割の場合)。所得によって2割・3割になる方は、その分だけ負担額が増えます。

居宅療養管理指導は誰が使えますか?

対象は要支援1〜要介護5です。介護保険の適用を受けるには、要介護(要支援)認定を受けている必要があります。

居宅療養管理指導で注意することはありますか?

区分支給限度基準額の対象外です。上限とは別枠で利用できます。

自宅で受けるのなかで費用は高いほうですか?

自宅で受けるに分類され単位が同じ5サービスを負担額で並べると、居宅療養管理指導は3番目です。もっとも安いのは訪問リハビリテーション(¥300〜¥400/1回)、もっとも高いのは訪問入浴介護(¥1,200〜¥1,300/1回)です。

この項目のまとめ

  • 費用の目安は¥300〜¥600/1回
  • 対象は要支援1〜要介護5

最後にもう一度。区分支給限度基準額の対象外です。上限とは別枠で利用できます。

自宅で受けるサービスの一覧

※ 掲載している金額は自己負担1割の場合の一般的な目安です。所得に応じて2割・3割負担となる場合があります。地域区分・事業所の体制加算・要介護度によって実際の金額は変動します。制度は改正されることがあるため、利用にあたっては必ずお住まいの市区町村または地域包括支援センターにご確認ください。本サイトは制度の一般的な情報を整理したものであり、個別の医療的判断を行うものではありません。