訪問看護を選ぶ前に確認しておきたい点と、似たサービスとの違いを整理しました。
基本情報
| 分類 | 自宅で受ける |
|---|---|
| 読み方 | ほうもんかんご |
| 自己負担の目安 | ¥300〜¥1,000/1回 |
| 対象となる要介護度 | 要支援1〜要介護5 |
| 介護保険 | 適用される |
| 利用頻度の目安 | 週1〜3回 |
もっとも注意すべき点
主治医の指示書(訪問看護指示書)が必要です。病状によっては介護保険ではなく医療保険が適用されます。
似たサービスとの比較
| サービス | 自己負担の目安 | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 訪問看護 | ¥300〜¥1,000/1回 | 要支援1〜要介護5 | 看護師が自宅を訪問し、健康状態の観察、医療的な処置、服薬管理、リハビリなどを行います。 |
| 居宅療養管理指導 | ¥300〜¥600/1回 | 要支援1〜要介護5 | 医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士などが自宅を訪問し、療養上の管理や指導を行います。 |
| 訪問介護(ホームヘルプ) | ¥200〜¥600/1回 | 要支援1〜要介護5 | ホームヘルパーが自宅を訪問し、入浴・排泄・食事などの身体介護や、調理・洗濯・掃除などの生活援助を行い |
| 訪問リハビリテーション | ¥300〜¥400/1回 | 要支援1〜要介護5 | 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が自宅を訪問し、生活の場に合わせたリハビリを行います。 |
費用だけでなく、対象となる要介護度と、必要としているケアの種類(生活の支援か、医療的なケアか、リハビリか)で選び分けてください。
選ばれているケース
持病の管理が必要、医療的な処置を継続して受けたい場合
相談先
どのサービスが適しているか判断がつかない場合、要介護認定を受けていなければ地域包括支援センター、受けていれば担当のケアマネジャーが相談窓口になります。どちらも相談は無料です。
自宅で受けるの全7サービスを並べる
自宅で受けるに分類されるサービスを、自己負担の軽い順に並べました。単位が異なるものが混ざるため、金額をそのまま比べるのではなく、単位とあわせて見てください。
| サービス | 自己負担の目安 | 対象 | 介護保険 |
|---|---|---|---|
| 訪問リハビリテーション | ¥300〜¥400/1回 | 要支援1〜要介護5 | 適用 |
| 訪問介護(ホームヘルプ) | ¥200〜¥600/1回 | 要支援1〜要介護5 | 適用 |
| 居宅療養管理指導 | ¥300〜¥600/1回 | 要支援1〜要介護5 | 適用 |
| 訪問看護 | ¥300〜¥1,000/1回 | 要支援1〜要介護5 | 適用 |
| 夜間対応型訪問介護 | ¥1,000〜¥1,200/月額 | 要介護1〜5 | 適用 |
| 訪問入浴介護 | ¥1,200〜¥1,300/1回 | 要介護1〜5 | 適用 |
| 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 | ¥5,700〜¥30,000/月額 | 要介護1〜5 | 適用 |
対象と対象外の区分
| 区分 | 訪問看護の利用 |
|---|---|
| 要支援1 | 利用できます |
| 要支援2 | 利用できます |
| 要介護1 | 利用できます |
| 要介護2 | 利用できます |
| 要介護3 | 利用できます |
| 要介護4 | 利用できます |
| 要介護5 | 利用できます |
すべての区分で利用できます。ただし要介護度によって使える回数と、区分支給限度基準額の枠が変わります。
よくある誤解
訪問看護について、実際とは違う形で広まっている話がいくつかあります。判断を誤りやすいところを整理します。
「訪問介護のヘルパーは何でも頼める」ではない
本人以外の家族のための調理・洗濯、大掃除、庭の手入れ、ペットの世話は介護保険では頼めません。保険外サービスとして別料金で対応する事業所もあります。
「訪問看護は医師の指示がなくても使える」ではない
訪問看護には主治医が発行する訪問看護指示書が必要です。まず主治医に相談してください。
「要支援でも要介護と同じサービスが使える」ではない
要支援の方は介護予防サービスが対象で、内容と回数に制限があります。
負担を抑える方法
訪問看護は¥300〜¥1,000/1回と幅があります。上限と下限の差は700円。この差を埋める余地がどこにあるのかを、具体的に見ていきます。
区分支給限度基準額の枠内で組む
要介護度ごとに1か月の上限額が決まっています。枠を超えた分は10割負担です。ケアマネジャーに「限度額の何割を使っているか」を毎月確認してもらうと、超過を防げます。
同一建物減算のある事業所を知っておく
同じ建物やサービス付き高齢者向け住宅に併設された事業所は、移動が不要なぶん単位数が減算されます。結果として自己負担も下がります。
高額介護サービス費を申請する
1か月の自己負担が上限額(一般世帯で44,400円)を超えた分は、申請すると払い戻されます。初回は申請が必要で、自動では戻りません。
生活援助と身体介護の区分を確認する
同じ訪問介護でも、生活援助と身体介護では単位数が異なります。実際に受けている内容と請求区分が合っているか、明細で確認してください。
自治体独自の上乗せ・横出しサービスを調べる
介護保険とは別に、市区町村が独自に提供する配食・見守り・移送サービスがあります。低額または無料のものが少なくありません。
すべてを実行する必要はありません。事情に合うものから取り入れてください。削れないところを無理に削ると、あとで後悔することになります。
地域や条件で変わるところ
介護報酬には地域区分が設けられており、都市部ほど1単位あたりの単価が高くなります。同じサービスを同じ回数使っても、地域によって自己負担額は変わります。また事業所の体制加算(特定事業所加算、処遇改善加算など)によっても金額が動きます。明細に加算の内訳が記載されているので、内容を確認してください。
このページに載せている¥300〜¥1,000/1回という金額も、全国の平均的な水準を示したものです。お住まいの地域では上下することを前提に見てください。
よくある質問
訪問看護の自己負担はいくらですか?
¥300〜¥1,000/1回が目安です(自己負担1割の場合)。所得によって2割・3割になる方は、その分だけ負担額が増えます。
訪問看護は誰が使えますか?
対象は要支援1〜要介護5です。介護保険の適用を受けるには、要介護(要支援)認定を受けている必要があります。
訪問看護で注意することはありますか?
主治医の指示書(訪問看護指示書)が必要です。病状によっては介護保険ではなく医療保険が適用されます。
自宅で受けるのなかで費用は高いほうですか?
自宅で受けるに分類され単位が同じ5サービスを負担額で並べると、訪問看護は4番目です。もっとも安いのは訪問リハビリテーション(¥300〜¥400/1回)、もっとも高いのは訪問入浴介護(¥1,200〜¥1,300/1回)です。
この項目のまとめ
- 費用の目安は¥300〜¥1,000/1回
- 対象は要支援1〜要介護5
最後にもう一度。主治医の指示書(訪問看護指示書)が必要です。病状によっては介護保険ではなく医療保険が適用されます。
自宅で受けるサービスの一覧
- 訪問介護(ホームヘルプ)(¥200〜¥600/1回)
- 訪問入浴介護(¥1,200〜¥1,300/1回)
- 訪問リハビリテーション(¥300〜¥400/1回)
- 居宅療養管理指導(¥300〜¥600/1回)
- 夜間対応型訪問介護(¥1,000〜¥1,200/月額)
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護(¥5,700〜¥30,000/月額)
※ 掲載している金額は自己負担1割の場合の一般的な目安です。所得に応じて2割・3割負担となる場合があります。地域区分・事業所の体制加算・要介護度によって実際の金額は変動します。制度は改正されることがあるため、利用にあたっては必ずお住まいの市区町村または地域包括支援センターにご確認ください。本サイトは制度の一般的な情報を整理したものであり、個別の医療的判断を行うものではありません。