居宅療養管理指導を使い始めるまでの流れを、順を追って整理しました。はじめて介護サービスを検討する方でも進められるようにまとめています。
基本情報
| 分類 | 自宅で受ける |
|---|---|
| 読み方 | きょたくりょうようかんりしどう |
| 自己負担の目安 | ¥300〜¥600/1回 |
| 対象となる要介護度 | 要支援1〜要介護5 |
| 介護保険 | 適用される |
| 利用頻度の目安 | 月1〜2回 |
利用開始までの流れ
- 要介護認定を受ける居宅療養管理指導を介護保険で使うには、要介護(要支援)認定が必要です。市区町村の窓口へ申請します。
- ケアマネジャーに相談する担当のケアマネジャーへ居宅療養管理指導の利用希望を伝えます。認定を受けていない段階なら地域包括支援センターへ。
- 事業所を探して見学する複数の事業所を比較します。送迎範囲・空き状況・雰囲気を確認してください。
- ケアプランに位置づけるケアマネジャーが居宅療養管理指導をケアプランに組み込みます。区分支給限度基準額の範囲内かも確認されます。
- 契約・利用開始重要事項説明を受けて契約します。利用開始後も内容の変更は可能です。
どんなサービスか
医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士などが自宅を訪問し、療養上の管理や指導を行います。
つまずきやすい点
区分支給限度基準額の対象外です。上限とは別枠で利用できます。
利用の頻度
月1〜2回が目安です。実際の回数は要介護度と区分支給限度基準額の範囲内でケアプランに組み込まれます。
対象と対象外の区分
| 区分 | 居宅療養管理指導の利用 |
|---|---|
| 要支援1 | 利用できます |
| 要支援2 | 利用できます |
| 要介護1 | 利用できます |
| 要介護2 | 利用できます |
| 要介護3 | 利用できます |
| 要介護4 | 利用できます |
| 要介護5 | 利用できます |
すべての区分で利用できます。ただし要介護度によって使える回数と、区分支給限度基準額の枠が変わります。
介護保険の対象外になる費用
居宅療養管理指導を利用するとき、介護保険が使えるのはサービス費の部分だけです。次の費用は保険の対象外で、全額自己負担になります。見落とすと想定より支払いが増えます。
- 交通費(事業所の規定によります)
- 保険外のサービス(家族分の家事、大掃除、庭仕事など)
- 介護用品の実費
事業所によって扱いが異なる項目があります。契約前に「保険外で発生する費用の一覧」を出してもらってください。
よくある誤解
居宅療養管理指導について、実際とは違う形で広まっている話がいくつかあります。判断を誤りやすいところを整理します。
「訪問介護のヘルパーは何でも頼める」ではない
本人以外の家族のための調理・洗濯、大掃除、庭の手入れ、ペットの世話は介護保険では頼めません。保険外サービスとして別料金で対応する事業所もあります。
「訪問看護は医師の指示がなくても使える」ではない
訪問看護には主治医が発行する訪問看護指示書が必要です。まず主治医に相談してください。
「要支援でも要介護と同じサービスが使える」ではない
要支援の方は介護予防サービスが対象で、内容と回数に制限があります。
この項目の用語と条件
| 居宅療養管理指導 | 読み方は「きょたくりょうようかんりしどう」。医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士などが自宅を訪問し、療養上の管理や指導を行います。 |
|---|---|
| 向いているケース | 通院が難しい、服薬や栄養の管理に不安がある場合 |
| 対象となる区分 | 要支援1〜要介護5 |
| 料金の単位 | 1回 |
| 利用の頻度 | 月1〜2回 |
迷ったときの相談先
居宅療養管理指導について判断に迷う場合、次の窓口で相談できます。多くは無料です。
| 相談先 | 相談できること |
|---|---|
| 地域包括支援センター | 最初の相談窓口。要介護認定の申請から事業所の紹介まで。無料 |
| 担当ケアマネジャー | ケアプランの作成と見直し、事業所との調整。利用者の自己負担なし |
| 市区町村の介護保険課 | 認定の申請、負担限度額認定、高額介護サービス費の手続き |
ひとりで抱えず、早い段階で相談したほうが選べる選択肢は多くなります。期限のある手続きは特にそうです。
よくある質問
居宅療養管理指導の自己負担はいくらですか?
¥300〜¥600/1回が目安です(自己負担1割の場合)。所得によって2割・3割になる方は、その分だけ負担額が増えます。
居宅療養管理指導は誰が使えますか?
対象は要支援1〜要介護5です。介護保険の適用を受けるには、要介護(要支援)認定を受けている必要があります。
居宅療養管理指導で注意することはありますか?
区分支給限度基準額の対象外です。上限とは別枠で利用できます。
自宅で受けるのなかで費用は高いほうですか?
自宅で受けるに分類され単位が同じ5サービスを負担額で並べると、居宅療養管理指導は3番目です。もっとも安いのは訪問リハビリテーション(¥300〜¥400/1回)、もっとも高いのは訪問入浴介護(¥1,200〜¥1,300/1回)です。
この項目のまとめ
- 費用の目安は¥300〜¥600/1回
- 対象は要支援1〜要介護5
最後にもう一度。区分支給限度基準額の対象外です。上限とは別枠で利用できます。
自宅で受けるサービスの一覧
- 訪問介護(ホームヘルプ)(¥200〜¥600/1回)
- 訪問入浴介護(¥1,200〜¥1,300/1回)
- 訪問看護(¥300〜¥1,000/1回)
- 訪問リハビリテーション(¥300〜¥400/1回)
- 夜間対応型訪問介護(¥1,000〜¥1,200/月額)
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護(¥5,700〜¥30,000/月額)
※ 掲載している金額は自己負担1割の場合の一般的な目安です。所得に応じて2割・3割負担となる場合があります。地域区分・事業所の体制加算・要介護度によって実際の金額は変動します。制度は改正されることがあるため、利用にあたっては必ずお住まいの市区町村または地域包括支援センターにご確認ください。本サイトは制度の一般的な情報を整理したものであり、個別の医療的判断を行うものではありません。