シニア向け分譲マンションの費用はいくら?自己負担の目安と対象者

シニア向け分譲マンション(しにあむけぶんじょうまんしょん)にかかる費用の目安と、対象となる方の条件を整理しました。自己負担の目安は10万円〜40万円/月額です。

シニア向け分譲マンションの基本情報

分類 施設に入る
読み方 しにあむけぶんじょうまんしょん
自己負担の目安 10万円〜40万円/月額
対象となる要介護度 自立〜要介護3
介護保険 対象外(別制度・別料金)
利用頻度の目安 入居

自己負担の目安

シニア向け分譲マンションの自己負担は10万円〜40万円/月額が目安です(1割負担の場合)。幅があるのは、事業所の規模・提供時間・要介護度・地域区分によって単位数が変わるためです。

このサービスは介護保険の給付対象外です。費用は全額自己負担、または別の制度による扱いになります。

同じ分類のなかでの位置づけ

「施設に入る」に分類され単位が同じ10サービスを負担額で並べると、シニア向け分譲マンションは10番目です。もっとも負担が軽いのは養護老人ホーム(0円〜14万円/月額)、もっとも重いのはシニア向け分譲マンション(10万円〜40万円/月額)となります。

対象となる要介護度

シニア向け分譲マンションを利用できるのは自立〜要介護3の方です。

要支援1要支援2要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5

どんなサービスか

購入して所有する住まいです。バリアフリー設計で、生活支援サービスが付くものがあります。

こういう場合に使われています

資産として住まいを持ちたい、自立して暮らせる期間が長い場合に向いています。

シニア向け分譲マンションの注意点

介護保険施設ではありません。購入費のほかに管理費・修繕積立金・サービス費が毎月かかります。

区分支給限度基準額との関係

シニア向け分譲マンションのような施設サービスは、在宅サービスとは扱いが異なり、区分支給限度基準額(1か月の利用上限)の管理対象外です。施設サービス費は要介護度ごとの定額(包括報酬)として計算されます。

在宅で訪問介護やデイサービスを組み合わせて使う場合は限度額の枠を意識する必要がありますが、施設に入所している間はその枠を使いません。ただし食費・居住費・日用品費は別に発生します。

在宅サービス 施設サービス
限度額の管理 あり(超過分は10割負担) なし(要介護度ごとの定額)
費用の決まり方 使った回数に応じて加算 入所日数に応じた定額
食費・居住費 原則かからない 別途かかる(軽減制度あり)

介護保険の対象外になる費用

シニア向け分譲マンションを利用するとき、介護保険が使えるのはサービス費の部分だけです。次の費用は保険の対象外で、全額自己負担になります。見落とすと想定より支払いが増えます。

  • 食費(施設サービスの基準費用額は1日1,445円)
  • 居住費(多床室915円/ユニット型個室2,066円が基準)
  • おむつ代(特養・老健は施設サービス費に含まれます)
  • 理美容代、教養娯楽費

食費と居住費(滞在費)については、所得と資産が基準以下の場合、負担限度額認定を受けると軽減されます。申請しなければ適用されないため、市区町村の窓口で確認してください。

「施設に入る」の全10サービスを並べる

「施設に入る」に分類されるサービスを、自己負担の軽い順に並べました。単位が異なるものが混ざるため、金額をそのまま比べるのではなく、単位とあわせて見てください。

サービス 自己負担の目安 対象 介護保険
養護老人ホーム 0円〜14万円/月額 自立 対象外
軽費老人ホーム(ケアハウス) 7万円〜15万円/月額 自立〜要介護5 対象外
特別養護老人ホーム(特養) 8万円〜15万円/月額 原則 要介護3〜5 適用
介護老人保健施設(老健) 9万円〜17万円/月額 要介護1〜5 適用
介護医療院 10万円〜20万円/月額 要介護1〜5 適用
認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 12万円〜20万円/月額 要支援2〜要介護5 適用
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 10万円〜25万円/月額 自立〜要介護5 対象外
住宅型有料老人ホーム 10万円〜30万円/月額 自立〜要介護5 対象外
特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム) 15万円〜35万円/月額 要支援1〜要介護5 適用
シニア向け分譲マンション 10万円〜40万円/月額 自立〜要介護3 対象外

負担を抑える方法

シニア向け分譲マンションは10万円〜40万円/月額と幅があります。上限と下限の差は300,000円。この差を埋める余地がどこにあるのかを、具体的に見ていきます。

負担限度額認定を申請する

所得と資産が基準以下であれば、食費と居住費が大きく軽減されます。特養・老健・介護医療院・ショートステイが対象です。有料老人ホームは対象外です。

多床室のある施設を検討する

ユニット型個室と多床室では、居住費が月に3万〜5万円変わります。

入居一時金の償却条件を確認する

有料老人ホームでは、一時金の償却期間と、途中退去時の返還額の計算方法が施設ごとに違います。契約書で必ず確認してください。

特養の待機順位は点数制と理解する

申込順ではなく、必要性の高さで順位が決まります。複数の施設に申し込むことができます。

高額介護サービス費と医療費控除を使う

施設の自己負担は高額介護サービス費の対象です。また施設サービス費と食費・居住費の一部は医療費控除の対象になる場合があります。

すべてを実行する必要はありません。事情に合うものから取り入れてください。削れないところを無理に削ると、あとで後悔することになります。

地域や条件で変わるところ

施設の費用は地域差がきわめて大きい項目です。同じ種別でも、都市部と地方で月額が10万円以上違うことがあります。特に有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は家賃相当分が含まれるため、地価の影響を直接受けます。エリアを広げて探すと選択肢が増えます。

このページに載せている10万円〜40万円/月額という金額も、全国の平均的な水準を示したものです。お住まいの地域では上下することを前提に見てください。

金額が近い他分類の項目

シニア向け分譲マンションと費用の水準が近い項目を、ほかの分類から拾いました。全体のなかでの位置づけを掴む参考にしてください。

項目 分類 費用の目安
区分支給限度基準額 制度・手続き 5万円〜36.2万円/月額(限度)
住宅改修 住まい・道具 0円〜20万円/生涯20万円上限
介護リフォーム 住まい・道具 0円〜20万円/工事
成年後見制度 制度・手続き 0円〜20万円/申立

シニア向け分譲マンションについて、よく聞かれること

シニア向け分譲マンションの自己負担はいくらですか?

10万円〜40万円/月額が目安です(自己負担1割の場合)。所得によって2割・3割になる方は、その分だけ負担額が増えます。なお、このサービスは介護保険の対象外です。

シニア向け分譲マンションは誰が使えますか?

対象は自立〜要介護3です。介護保険の給付対象ではないため、認定がなくても利用できる場合があります。

シニア向け分譲マンションで注意することはありますか?

介護保険施設ではありません。購入費のほかに管理費・修繕積立金・サービス費が毎月かかります。

「施設に入る」のなかで費用は高いほうですか?

「施設に入る」に分類され単位が同じ10サービスを負担額で並べると、シニア向け分譲マンションは10番目です。もっとも安いのは養護老人ホーム(0円〜14万円/月額)、もっとも高いのはシニア向け分譲マンション(10万円〜40万円/月額)です。

シニア向け分譲マンションについて分かったこと

  • 費用の目安は10万円〜40万円/月額
  • 対象は自立〜要介護3

最後にもう一度。介護保険施設ではありません。購入費のほかに管理費・修繕積立金・サービス費が毎月かかります。

施設に入るサービスの一覧

シニア向け分譲マンションについて実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、シニア向け分譲マンションに関係するものを5件取り上げて、このページのデータで答えます。

シニア向け分譲マンションは要介護いくつから使えますか?

シニア向け分譲マンションの対象は自立〜要介護3です。要支援では使えません。要介護の認定を受けてからになります。

まず市区町村の窓口で要介護認定の申請をします。申請から結果が出るまでは原則30日です。認定が出る前でも、暫定のケアプランを作って利用を始められる場合がありますが、認定結果によっては自己負担が生じることがあるため、ケアマネジャーに確認してください。

シニア向け分譲マンションを使いたいときはどこに相談すればいいですか?

相談先は認定の状況で変わります。

状況 相談先 すること
まだ認定を受けていない 市区町村の介護保険窓口/地域包括支援センター 要介護認定を申請する
要支援の認定がある 地域包括支援センター 介護予防ケアプランを作ってもらう
要介護の認定がある 担当のケアマネジャー ケアプランにシニア向け分譲マンションを組み込んでもらう

ケアプランの作成に自己負担はありません。事業所選びで迷う場合は、複数の候補を挙げてもらい、見学してから決められます。シニア向け分譲マンションは自立〜要介護3が対象です。

シニア向け分譲マンションに医師の指示は必要ですか?

シニア向け分譲マンションに主治医の指示書は原則として不要です。介護保険施設ではありません。購入費のほかに管理費・修繕積立金・サービス費が毎月かかります。

ただし利用開始時には健康状態の確認があります。体調によっては内容が変更されることがあります。

シニア向け分譲マンションの自己負担はいくらですか?

シニア向け分譲マンションの自己負担の目安は100,000〜400,000円/月額です(1割負担の場合)。所得によって2割・3割になる方は、その倍・3倍が目安になります。

負担割合 1月額あたり 入居で使った場合の月額
1割 100,000〜400,000円 利用回数による
2割 200,000〜800,000円 利用回数による
3割 300,000〜1,200,000円 利用回数による

自分が何割かは負担割合証で確認できます。所得に応じて毎年判定され、7月に交付されます。1ヶ月の自己負担が上限を超えた場合は、高額介護サービス費として超えた分が払い戻されます(申請が必要です)。

シニア向け分譲マンションは区分支給限度基準額の対象ですか?

シニア向け分譲マンションは区分支給限度基準額の枠外です。このため、他のサービスの利用量を圧迫しません。ただし枠外であることと、費用がかからないことは別です。

上限額は改定されることがあります。最新の金額はお住まいの市区町村または地域包括支援センターでご確認ください。

自己負担の目安(中央)で見たシニア向け分譲マンションの位置

単位が違うものを並べても意味がないため、料金の単位が同じサービスだけで比べます。自己負担の目安(中央)が分かっている17サービスを小さい順に並べると、シニア向け分譲マンション(100,000〜400,000円/月額)は下から16番目、全体の88%の位置にあります。中央値は110,000円、いちばん小さいものが750円、いちばん大きいものが250,000円です。

水準 自己負担の目安(中央) 該当
もっとも小さい 750円 緊急通報システム
下から4分の1 17,850円
中央値 110,000円
上から4分の1 160,000円
シニア向け分譲マンション 250,000円 全体の88%の位置
もっとも大きい 250,000円 シニア向け分譲マンション

上位4分の1に入ります。この帯は負担が重い帯です。区分支給限度基準額を使い切りやすいため、他のサービスとの組み合わせに注意が要ります。

自己負担の目安(中央)がすぐ隣にあるのは特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム)(150,000〜350,000円/月額)です。迷ったときはこの2つと並べると差が見えます。

シニア向け分譲マンションを決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
要介護認定を受けているか シニア向け分譲マンションの対象は自立〜要介護3です。認定がない場合は、市区町村の窓口で申請してください。結果が出るまで原則30日かかります。
対象外になること 介護保険施設ではありません。購入費のほかに管理費・修繕積立金・サービス費が毎月かかります。
地域密着型かどうか 地域密着型のサービスは、原則としてその市区町村に住民票がある方だけが利用できます。転居の予定がある場合は先に確認してください。
自己負担の割合 負担割合証で1割・2割・3割のどれかを確認してください。シニア向け分譲マンションは1割なら100,000〜400,000円/月額、3割ならその3倍です。
限度額の枠に入るか シニア向け分譲マンションは区分支給限度基準額の枠外です。他のサービスの利用量を圧迫しません。

シニア向け分譲マンションでつまずきやすいところと、その避け方

認定が出る前に自費で契約してしまう

シニア向け分譲マンションを急いで使いたいあまり、要介護認定の申請前に自費で契約する例があります。認定は申請日にさかのぼって適用されるため、先に申請していれば保険が使えました。

避け方:まず市区町村の窓口で申請してください。認定前でも暫定のケアプランで利用を始められる場合があります。

事業所を1つも見学せずに決める

同じサービス名でも、事業所によって職員体制・送迎範囲・対応時間・雰囲気が違います。合わないまま続けると本人が行きたがらなくなります。

避け方:候補を2〜3か所出してもらい、可能なら見学または体験利用をしてから決めてください。

限度額を超えていることに気づかない

シニア向け分譲マンションは枠外ですが、併用する他のサービスで上限を超えることがあります。

避け方:ケアプランを作る段階で、月の合計がいくらになるかを数字で出してもらってください。

シニア向け分譲マンションを調べるときに出てくる言葉

用語 意味
要支援 日常生活はおおむね自分でできるが、一部に支援が必要な状態。予防給付の対象。
地域包括支援センター 市区町村が設置する高齢者の総合相談窓口。要支援の人のケアプランもここが担当する。
要介護 日常生活に継続的な介護が必要な状態。1から5まであり、5がもっとも重い。

「施設に入る」の10サービスを1枚の表で見る

シニア向け分譲マンションを含む施設に入るの全10サービスを、自己負担(1割)・対象・形態・頻度・限度額の枠で並べました。自己負担の目安の小さい順です。横並びにすると、シニア向け分譲マンションがどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

自己負担(1割) 対象 形態 頻度 限度額の枠
養護老人ホーム 0〜140,000円/月額 自立 入所 入所 枠外
軽費老人ホーム(ケアハウス) 70,000〜150,000円/月額 自立〜要介護5 施設 常時 枠外
特別養護老人ホーム(特養) 80,000〜150,000円/月額 原則 要介護3〜5 施設 常時 対象
介護老人保健施設(老健) 90,000〜170,000円/月額 要介護1〜5 施設 常時 対象
介護医療院 100,000〜200,000円/月額 要介護1〜5 施設 常時 対象
認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 120,000〜200,000円/月額 要支援2〜要介護5 施設 常時 対象
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 100,000〜250,000円/月額 自立〜要介護5 施設 常時 枠外
住宅型有料老人ホーム 100,000〜300,000円/月額 自立〜要介護5 入所 入所 枠外
特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム) 150,000〜350,000円/月額 要支援1〜要介護5 施設 常時 対象
シニア向け分譲マンション 100,000〜400,000円/月額 自立〜要介護3 入所 入居 枠外

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。シニア向け分譲マンションの行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

数字で見たシニア向け分譲マンションの位置

自己負担の目安が分かっている17サービスを並べて、シニア向け分譲マンションがどこにあるのかを細かく出しました。順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。散らばりまで見ると、その差が大きいのか小さいのかが判断できます。

見るもの 意味
シニア向け分譲マンションの自己負担の目安 250,000円 比べる基準になる数字
全体の平均 98,721円 極端な値に引っ張られる
全体の中央値 110,000円 実感に近いのはこちら
下から4分の1 17,850円 これ以下なら軽い部類
上から4分の1 160,000円 これ以上なら重い部類
上位1割の入口 250,000円 ここから先は例外的
散らばり(標準偏差) 86,220円 平均からどれだけ離れるのが普通か

シニア向け分譲マンションは下から17番目(全体の88%)です。平均との差は151,279円で、散らばり1つ分を超えています(+1.75)。やや外れた位置にあります。平均だけを見て決めると実態とずれます。

平均と中央値の差にも意味があります。ここでは平均98,721円に対して中央値110,000円で、両者はほぼ同じです。極端な値が少なく、平均を目安にしても大きくは外れません。

シニア向け分譲マンションと水準が近いサービス

分類をまたいで、自己負担の目安がシニア向け分譲マンション(100,000〜400,000円/月額)に近いサービスを集めました。同じ分類のなかで比べるだけでは、その水準が全体のどのあたりなのかが見えません。違う分類の同じ水準を並べると、感覚がつかめます。

サービス 分類 自己負担の目安 特徴
特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム) 施設に入る 150,000〜350,000円/月額 民間の有料老人ホームのうち、介護保険の指定を受けた施設。
住宅型有料老人ホーム 施設に入る 100,000〜300,000円/月額 住まいと生活支援を提供する施設です。介護は外部の在宅サービスを組み合わせて使います。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 施設に入る 100,000〜250,000円/月額 安否確認と生活相談が付いた賃貸住宅です。介護が必要な場合は外部サービスを別途契約します。
認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 施設に入る 120,000〜200,000円/月額 認知症の方が5〜9人で共同生活を送り、スタッフの支援を受けながら家事などを行います。
介護医療院 施設に入る 100,000〜200,000円/月額 長期的な医療ケアと介護を一体的に提供する施設。看取りにも対応します。
介護老人保健施設(老健) 施設に入る 90,000〜170,000円/月額 在宅復帰を目的とした施設。医師と看護師が常勤し、リハビリを中心に提供します。

同じ水準でも、分類が違えば中身は別物です。特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム)とシニア向け分譲マンションは数字の上では近くても、同じ分類のなかでの違いになります。数字が近いことは「置き換えられる」という意味ではありません。何を得るためにその数字を払うのかで判断してください。

シニア向け分譲マンションより軽いもの・重いもの

シニア向け分譲マンションを真ん中に置いて、自己負担の目安が前後にあるサービスを並べました。いまの候補が重すぎると感じたら左の表へ、物足りなければ右の表へ移る、という探し方ができます。

シニア向け分譲マンションより軽い5サービス

サービス 分類 自己負担の目安 シニア向け分譲マンションとの差
特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム) 施設に入る 150,000〜350,000円/月額 同じ
住宅型有料老人ホーム 施設に入る 100,000〜300,000円/月額 −50,000円
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 施設に入る 100,000〜250,000円/月額 −75,000円
認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 施設に入る 120,000〜200,000円/月額 −90,000円
介護医療院 施設に入る 100,000〜200,000円/月額 −100,000円

シニア向け分譲マンションより重いものはこの母集団にありません。下側では同じ動きます。段階的に見ると、いまの選択がどれだけ思い切ったものなのかが分かります。

分類ごとの水準と、施設に入るの位置

このサイトで扱っている5分類を、自己負担の目安の中央値で並べました。シニア向け分譲マンションが属する施設に入るは1番目です。まずどの分類を見るべきかを決めると、そのあとの比較が短くて済みます。

分類 サービス数 いちばん低い 中央 いちばん高い
施設に入る 10 70,000円 160,000円 250,000円
泊まって受ける 2 19,000円 22,000円 22,000円
自宅で受ける 2 1,100円 17,850円 17,850円
制度・手続き 1 6,000円 6,000円 6,000円
住まい・道具 2 750円 1,550円 1,550円

分類ごとに水準が違うのは、自宅・通所・宿泊・入所では、提供する体制も時間の長さも違うためです。単位(1回・1日・月額)もそろっていません。分類をまたいで数字だけを比べても意味がありません。同じ分類のなかで比べたうえで、分類そのものを選び直せるかどうかを考えてください。

シニア向け分譲マンションのデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

自己負担の目安:100,000〜400,000円/月額

1割負担の場合の目安です。所得によって2割・3割になる方は、その倍・3倍になります。自分が何割かは毎年7月に届く負担割合証で確認できます。

対象:自立〜要介護3

要支援では使えません。要介護の認定を受けてからになります。認定がない場合は、まず市区町村の窓口で申請してください。結果が出るまで原則30日かかります。

形態:入所

どこで受けるかによって、家族の負担も本人の生活リズムも変わります。数字が同じでも、暮らし方への影響は別物です。

頻度の目安:入居

入居が目安です。回数の上限そのものは決まっていませんが、事業所の受け入れ体制と本人の状態で決まります。

限度額の枠:枠外

区分支給限度基準額の枠外です。他のサービスの利用量を圧迫しません。ただし費用がかからないという意味ではありません。

注意点:介護保険施設ではありません。購入費のほかに管理費・修繕積立金・サービス費が毎月かかります。

対象外になるものを知らないまま頼むと、自費で請求されます。先に切り分けておいてください。

「施設に入る」のほかのサービスを短く見る

シニア向け分譲マンションと同じ施設に入るにあるサービスを、自己負担の目安の順にひとつずつ。シニア向け分譲マンションが合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

養護老人ホーム(0〜140,000円/月額)

環境上および経済的な理由で自宅での生活が難しい高齢者を、市区町村の措置で受け入れる施設です。向いているのは住まいや家族の事情で在宅生活が続けられない場合という場合です。

シニア向け分譲マンションとの差:自己負担の目安で−180,000円。介護施設ではなく、入所の判断は市区町村が行います。費用は本人と扶養義務者の収入で決まります。

軽費老人ホーム(ケアハウス)(70,000〜150,000円/月額)

低額な料金で入所できる福祉施設。所得に応じて費用が軽減されます。向いているのは家庭環境や住宅事情で自宅での生活が難しく、費用を抑えたい場合という場合です。

シニア向け分譲マンションとの差:自己負担の目安で−140,000円。一般型は自立した生活が前提です。介護が必要になると介護型への移行や住み替えが必要になります。

特別養護老人ホーム(特養)(80,000〜150,000円/月額)

公的な介護施設で、常時介護が必要な方が長期入所します。費用が比較的抑えられます。向いているのは在宅での介護が困難、費用を抑えて長期入所したい場合という場合です。

シニア向け分譲マンションとの差:自己負担の目安で−135,000円。原則として要介護3以上が対象です。人気が高く、地域によっては数ヶ月〜数年の待機が発生します。医療的ケアの体制は施設により差があります。

介護老人保健施設(老健)(90,000〜170,000円/月額)

在宅復帰を目的とした施設。医師と看護師が常勤し、リハビリを中心に提供します。向いているのは退院後に在宅復帰を目指したい、リハビリを集中的に受けたい場合という場合です。

シニア向け分譲マンションとの差:自己負担の目安で−120,000円。在宅復帰が前提のため、入所期間は原則3〜6ヶ月です。長期の入所先としては想定されていません。

介護医療院(100,000〜200,000円/月額)

長期的な医療ケアと介護を一体的に提供する施設。看取りにも対応します。向いているのは継続的な医療管理が必要で、長期の療養先を探している場合という場合です。

シニア向け分譲マンションとの差:自己負担の目安で−100,000円。施設数が限られています。医療の必要度によって費用が変わります。

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)(120,000〜200,000円/月額)

認知症の方が5〜9人で共同生活を送り、スタッフの支援を受けながら家事などを行います。向いているのは認知症の診断があり、家庭的な環境で生活したい場合という場合です。

シニア向け分譲マンションとの差:自己負担の目安で−90,000円。認知症の診断が必要です。地域密着型のため住民票のある市区町村が対象。医療依存度が高くなると退去を求められることがあります。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)(100,000〜250,000円/月額)

安否確認と生活相談が付いた賃貸住宅です。介護が必要な場合は外部サービスを別途契約します。向いているのは自立度が高く、見守りがあれば生活できる場合という場合です。

シニア向け分譲マンションとの差:自己負担の目安で−75,000円。住宅であり介護施設ではありません。介護サービスは別契約・別料金です。介護度が上がると住み替えが必要になることがあります。

住宅型有料老人ホーム(100,000〜300,000円/月額)

住まいと生活支援を提供する施設です。介護は外部の在宅サービスを組み合わせて使います。向いているのは介護の必要度が軽い、使うサービスを自分で選びたい場合という場合です。

シニア向け分譲マンションとの差:自己負担の目安で−50,000円。介護費用は別建てです。要介護度が上がると外部サービスの費用がかさみ、総額が読みにくくなります。

特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム)(150,000〜350,000円/月額)

民間の有料老人ホームのうち、介護保険の指定を受けた施設。介護サービスが定額で受けられます。向いているのは手厚い体制を求める、すぐに入居できる先を探している場合という場合です。

シニア向け分譲マンションとの差:自己負担の目安で同じ。入居一時金が数十万〜数千万円かかる施設があります。償却期間と返還ルールを契約書で必ず確認してください。

シニア向け分譲マンションの数字を自分で確かめる方法

このページに出している数字は、62サービスを7分類に整理したデータベースから引いています。シニア向け分譲マンションだけを個別に調べて書いたものではなく、全62サービスを同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
シニア向け分譲マンションの自己負担の目安 公表値や一般に知られている水準の目安 お住まいの市区町村または地域包括支援センターで実額を確認できます
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他のサービス 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各サービスの個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 介護保険の制度は改正されます。市区町村の公表内容が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

シニア向け分譲マンションにするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

要介護認定を受けているか

シニア向け分譲マンションの対象は自立〜要介護3です。認定がなければ介護保険では使えません。申請から結果まで原則30日かかります。

「いいえ」なら:まず市区町村の窓口か地域包括支援センターに申請してください。認定前でも暫定のケアプランで始められる場合がありますが、結果によっては自己負担が生じます。

月の合計が限度額に収まるか

枠外のサービスですが、併用する他のサービスで上限を超えることがあります。

「いいえ」なら:ケアプランを作る段階で、月の合計がいくらになるかを数字で出してもらってください。あとから請求されて気づくのがいちばん困ります。

対象外になることを把握しているか

介護保険施設ではありません。購入費のほかに管理費・修繕積立金・サービス費が毎月かかります。

「いいえ」なら:介護保険で頼めることと、自費で頼むことを最初に切り分けてください。自費分の料金は事業所ごとに違います。

シニア向け分譲マンションについて、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを4件足しました。

シニア向け分譲マンションで対象外になるものはありますか?

あります。介護保険施設ではありません。購入費のほかに管理費・修繕積立金・サービス費が毎月かかります。

介護保険は「本人の生活を維持するために必要なこと」に限られます。同居家族の分の家事、来客への対応、日常的でない大掃除や庭木の手入れなどは対象外です。対象外のことを頼みたい場合は、介護保険外の自費サービスとして依頼する形になります。料金は事業所ごとに設定されています。

シニア向け分譲マンションと特別養護老人ホーム(特養)の違いは何ですか?

同じ「施設に入る」に分類される2つを並べます。

シニア向け分譲マンション 特別養護老人ホーム(特養)
自己負担(1割) 100,000〜400,000円/月額 80,000〜150,000円/月額
対象 自立〜要介護3 原則 要介護3〜5
形態 入所 施設
頻度の目安 入居 常時
限度額の枠 枠外 対象

シニア向け分譲マンションが向くのは資産として住まいを持ちたい、自立して暮らせる期間が長い場合という場合、特別養護老人ホーム(特養)が向くのは在宅での介護が困難、費用を抑えて長期入所したい場合という場合です。どちらかに決める必要はなく、組み合わせて使うこともできます。

シニア向け分譲マンションの費用は医療費控除の対象になりますか?

シニア向け分譲マンションのような福祉系のサービスは、単独では医療費控除の対象になりません。ただし医療系サービスと併せて利用している場合、自己負担額の一部が対象になることがあります。

判断は領収書の記載で行います。事業所が発行する領収書には、医療費控除の対象額が明記されていることが多いところです。年間の領収書をまとめて確認してください。制度の詳細は国税庁の公表内容および市区町村でご確認ください。

40代・50代でもシニア向け分譲マンションを使えますか?

介護保険は原則65歳以上が対象です。ただし40〜64歳でも、特定疾病に該当する場合は要介護認定を受けてシニア向け分譲マンションを利用できます。

特定疾病は16種類が定められており、末期がん、関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病関連疾患、脳血管疾患、初老期における認知症などが含まれます。該当するかどうかは主治医の意見書で判断されます。まず市区町村の窓口に相談してください。

シニア向け分譲マンションの用語を、もう一歩詳しく

本文に出てくる言葉のうち、意味を取り違えると判断そのものが変わるものを選んで、定義だけでなく「なぜそれが問題になるのか」まで書きました。

要介護

日常生活に継続的な介護が必要な状態。1から5まであり、5がもっとも重い。

介護保険の言葉は、似ていても制度上の扱いが違うものが多くあります。判断に迷ったらケアマネジャーか地域包括支援センターに確認してください。

施設サービス

施設に入所して受けるサービス。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院がある。

介護保険の言葉は、似ていても制度上の扱いが違うものが多くあります。判断に迷ったらケアマネジャーか地域包括支援センターに確認してください。

地域包括支援センター

市区町村が設置する高齢者の総合相談窓口。要支援の人のケアプランもここが担当する。

介護保険の言葉は、似ていても制度上の扱いが違うものが多くあります。判断に迷ったらケアマネジャーか地域包括支援センターに確認してください。

※ 掲載している金額は自己負担1割の場合の一般的な目安です。所得に応じて2割・3割負担となる場合があります。地域区分・事業所の体制加算・要介護度によって実際の金額は変動します。制度は改正されることがあるため、利用にあたっては必ずお住まいの市区町村または地域包括支援センターにご確認ください。本サイトは制度の一般的な情報を整理したものであり、個別の医療的判断を行うものではありません。