訪問歯科診療の費用はいくら?自己負担の目安と対象者

訪問歯科診療(ほうもんしかしんりょう)にかかる費用の目安と、対象となる方の条件を整理しました。自己負担の目安は500円〜1,500円/1回です。

訪問歯科診療の基本情報

分類 自宅で受ける
読み方 ほうもんしかしんりょう
自己負担の目安 500円〜1,500円/1回
対象となる要介護度 要支援1〜要介護5
介護保険 対象外(別制度・別料金)
利用頻度の目安 月1〜4回

自己負担の目安

訪問歯科診療の自己負担は500円〜1,500円/1回が目安です(1割負担の場合)。幅があるのは、事業所の規模・提供時間・要介護度・地域区分によって単位数が変わるためです。

このサービスは介護保険の給付対象外です。費用は全額自己負担、または別の制度による扱いになります。

同じ分類のなかでの位置づけ

「自宅で受ける」に分類され単位が同じ7サービスを負担額で並べると、訪問歯科診療は6番目です。もっとも負担が軽いのは訪問リハビリテーション(300円〜400円/1回)、もっとも重いのは訪問入浴介護(1,200円〜1,300円/1回)となります。

対象となる要介護度

訪問歯科診療を利用できるのは要支援1〜要介護5の方です。

要支援1要支援2要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5

どんなサービスか

歯科医師と歯科衛生士が自宅を訪問し、治療と口腔ケアを行います。医療保険が中心です。

こういう場合に使われています

通院が難しい、飲み込みや口の中の状態が気になる場合に向いています。

訪問歯科診療で注意したいこと

医療保険が適用されるため、介護保険の区分支給限度基準額の枠外です。自己負担は医療費の割合で決まります。

区分支給限度基準額との関係

訪問歯科診療のような施設サービスは、在宅サービスとは扱いが異なり、区分支給限度基準額(1か月の利用上限)の管理対象外です。施設サービス費は要介護度ごとの定額(包括報酬)として計算されます。

在宅で訪問介護やデイサービスを組み合わせて使う場合は限度額の枠を意識する必要がありますが、施設に入所している間はその枠を使いません。ただし食費・居住費・日用品費は別に発生します。

在宅サービス 施設サービス
限度額の管理 あり(超過分は10割負担) なし(要介護度ごとの定額)
費用の決まり方 使った回数に応じて加算 入所日数に応じた定額
食費・居住費 原則かからない 別途かかる(軽減制度あり)

介護保険の対象外になる費用

訪問歯科診療を利用するとき、介護保険が使えるのはサービス費の部分だけです。次の費用は保険の対象外で、全額自己負担になります。見落とすと想定より支払いが増えます。

  • 交通費(事業所の規定によります)
  • 保険外のサービス(家族分の家事、大掃除、庭仕事など)
  • 介護用品の実費

事業所によって扱いが異なる項目があります。契約前に「保険外で発生する費用の一覧」を出してもらってください。

「自宅で受ける」の全9サービスを並べる

「自宅で受ける」に分類されるサービスを、自己負担の軽い順に並べました。単位が異なるものが混ざるため、金額をそのまま比べるのではなく、単位とあわせて見てください。

サービス 自己負担の目安 対象 介護保険
訪問リハビリテーション 300円〜400円/1回 要支援1〜要介護5 適用
訪問介護(ホームヘルプ) 200円〜600円/1回 要支援1〜要介護5 適用
居宅療養管理指導 300円〜600円/1回 要支援1〜要介護5 適用
訪問薬剤管理指導 300円〜600円/1回 要支援1〜要介護5 対象外
訪問看護 300円〜1,000円/1回 要支援1〜要介護5 適用
訪問歯科診療 500円〜1,500円/1回 要支援1〜要介護5 対象外
夜間対応型訪問介護 1,000円〜1,200円/月額 要介護1〜5 適用
訪問入浴介護 1,200円〜1,300円/1回 要介護1〜5 適用
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 5,700円〜3万円/月額 要介護1〜5 適用

負担を抑える方法

訪問歯科診療は500円〜1,500円/1回と幅があります。上限と下限の差は1,000円。この差を埋める余地がどこにあるのかを、具体的に見ていきます。

区分支給限度基準額の枠内で組む

要介護度ごとに1か月の上限額が決まっています。枠を超えた分は10割負担です。ケアマネジャーに「限度額の何割を使っているか」を毎月確認してもらうと、超過を防げます。

同一建物減算のある事業所を知っておく

同じ建物やサービス付き高齢者向け住宅に併設された事業所は、移動が不要なぶん単位数が減算されます。結果として自己負担も下がります。

高額介護サービス費を申請する

1か月の自己負担が上限額(一般世帯で44,400円)を超えた分は、申請すると払い戻されます。初回は申請が必要で、自動では戻りません。

生活援助と身体介護の区分を確認する

同じ訪問介護でも、生活援助と身体介護では単位数が異なります。実際に受けている内容と請求区分が合っているか、明細で確認してください。

自治体独自の上乗せ・横出しサービスを調べる

介護保険とは別に、市区町村が独自に提供する配食・見守り・移送サービスがあります。低額または無料のものが少なくありません。

すべてを実行する必要はありません。事情に合うものから取り入れてください。削れないところを無理に削ると、あとで後悔することになります。

地域や条件で変わるところ

介護報酬には地域区分が設けられており、都市部ほど1単位あたりの単価が高くなります。同じサービスを同じ回数使っても、地域によって自己負担額は変わります。また事業所の体制加算(特定事業所加算、処遇改善加算など)によっても金額が動きます。明細に加算の内訳が記載されているので、内容を確認してください。

このページに載せている500円〜1,500円/1回という金額も、全国の平均的な水準を示したものです。お住まいの地域では上下することを前提に見てください。

金額が近い他分類の項目

訪問歯科診療と費用の水準が近い項目を、ほかの分類から拾いました。全体のなかでの位置づけを掴む参考にしてください。

項目 分類 費用の目安
通所リハビリテーション(デイケア) 通って受ける 700円〜1,300円/1回
短期入所生活介護(ショートステイ) 泊まって受ける 700円〜1,300円/1泊
通所介護(デイサービス) 通って受ける 600円〜1,200円/1回
地域密着型通所介護 通って受ける 600円〜1,100円/1回

訪問歯科診療でよく出る質問

訪問歯科診療の自己負担はいくらですか?

500円〜1,500円/1回が目安です(自己負担1割の場合)。所得によって2割・3割になる方は、その分だけ負担額が増えます。なお、このサービスは介護保険の対象外です。

訪問歯科診療は誰が使えますか?

対象は要支援1〜要介護5です。介護保険の給付対象ではないため、認定がなくても利用できる場合があります。

訪問歯科診療で注意することはありますか?

医療保険が適用されるため、介護保険の区分支給限度基準額の枠外です。自己負担は医療費の割合で決まります。

「自宅で受ける」のなかで費用は高いほうですか?

「自宅で受ける」に分類され単位が同じ7サービスを負担額で並べると、訪問歯科診療は6番目です。もっとも安いのは訪問リハビリテーション(300円〜400円/1回)、もっとも高いのは訪問入浴介護(1,200円〜1,300円/1回)です。

訪問歯科診療のまとめ

  • 費用の目安は500円〜1,500円/1回
  • 対象は要支援1〜要介護5

最後にもう一度。医療保険が適用されるため、介護保険の区分支給限度基準額の枠外です。自己負担は医療費の割合で決まります。

自宅で受けるサービスの一覧

訪問歯科診療について実際によく調べられていること

検索されている質問のうち、訪問歯科診療に関係するものを5件取り上げて、このページのデータで答えます。

訪問歯科診療は要介護いくつから使えますか?

訪問歯科診療の対象は要支援1〜要介護5です。要支援の段階から使えるため、介護予防の目的でも組み込めます。

まず市区町村の窓口で要介護認定の申請をします。申請から結果が出るまでは原則30日です。認定が出る前でも、暫定のケアプランを作って利用を始められる場合がありますが、認定結果によっては自己負担が生じることがあるため、ケアマネジャーに確認してください。

訪問歯科診療を使いたいときはどこに相談すればいいですか?

相談先は認定の状況で変わります。

状況 相談先 すること
まだ認定を受けていない 市区町村の介護保険窓口/地域包括支援センター 要介護認定を申請する
要支援の認定がある 地域包括支援センター 介護予防ケアプランを作ってもらう
要介護の認定がある 担当のケアマネジャー ケアプランに訪問歯科診療を組み込んでもらう

ケアプランの作成に自己負担はありません。事業所選びで迷う場合は、複数の候補を挙げてもらい、見学してから決められます。訪問歯科診療は要支援1〜要介護5が対象です。

訪問歯科診療に医師の指示は必要ですか?

訪問歯科診療に主治医の指示書は原則として不要です。医療保険が適用されるため、介護保険の区分支給限度基準額の枠外です。自己負担は医療費の割合で決まります。

ただし利用開始時には健康状態の確認があります。体調によっては内容が変更されることがあります。

訪問歯科診療の自己負担はいくらですか?

訪問歯科診療の自己負担の目安は500〜1,500円/1回です(1割負担の場合)。所得によって2割・3割になる方は、その倍・3倍が目安になります。

負担割合 11回あたり 月1〜4回で使った場合の月額
1割 500〜1,500円 利用回数による
2割 1,000〜3,000円 利用回数による
3割 1,500〜4,500円 利用回数による

自分が何割かは負担割合証で確認できます。所得に応じて毎年判定され、7月に交付されます。1ヶ月の自己負担が上限を超えた場合は、高額介護サービス費として超えた分が払い戻されます(申請が必要です)。

訪問歯科診療は区分支給限度基準額の対象ですか?

訪問歯科診療は区分支給限度基準額の枠外です。このため、他のサービスの利用量を圧迫しません。ただし枠外であることと、費用がかからないことは別です。

上限額は改定されることがあります。最新の金額はお住まいの市区町村または地域包括支援センターでご確認ください。

自己負担の目安(中央)で見た訪問歯科診療の位置

単位が違うものを並べても意味がないため、料金の単位が同じサービスだけで比べます。自己負担の目安(中央)が分かっている16サービスを小さい順に並べると、訪問歯科診療(500〜1,500円/1回)は下から10番目、全体の56%の位置にあります。中央値は900円、いちばん小さいものが350円、いちばん大きいものが4,000円です。

水準 自己負担の目安(中央) 該当
もっとも小さい 350円 訪問リハビリテーション
下から4分の1 500円
中央値 900円
訪問歯科診療 1,000円 全体の56%の位置
上から4分の1 1,250円
もっとも大きい 4,000円 訪問理美容

中間の帯に入ります。この帯は標準的な帯です。週あたりの利用回数で月の総額が決まるため、ケアプランの組み方で差が出ます。

自己負担の目安(中央)がすぐ隣にあるのは通所リハビリテーション(デイケア)(700〜1,300円/1回)と認知症対応型通所介護(900〜1,500円/1回)です。迷ったときはこの2つと並べると差が見えます。

訪問歯科診療を決める前に確認すること

あとから「聞いていない」となりやすい点を5つ並べました。上から順に確認してください。

確認すること 見るポイント
要介護認定を受けているか 訪問歯科診療の対象は要支援1〜要介護5です。認定がない場合は、市区町村の窓口で申請してください。結果が出るまで原則30日かかります。
対象外になること 医療保険が適用されるため、介護保険の区分支給限度基準額の枠外です。自己負担は医療費の割合で決まります。
地域密着型かどうか 地域密着型のサービスは、原則としてその市区町村に住民票がある方だけが利用できます。転居の予定がある場合は先に確認してください。
自己負担の割合 負担割合証で1割・2割・3割のどれかを確認してください。訪問歯科診療は1割なら500〜1,500円/1回、3割ならその3倍です。
限度額の枠に入るか 訪問歯科診療は区分支給限度基準額の枠外です。他のサービスの利用量を圧迫しません。

訪問歯科診療で気をつけたいところと、その避け方

認定が出る前に自費で契約してしまう

訪問歯科診療を急いで使いたいあまり、要介護認定の申請前に自費で契約する例があります。認定は申請日にさかのぼって適用されるため、先に申請していれば保険が使えました。

避け方:まず市区町村の窓口で申請してください。認定前でも暫定のケアプランで利用を始められる場合があります。

事業所を1つも見学せずに決める

同じサービス名でも、事業所によって職員体制・送迎範囲・対応時間・雰囲気が違います。合わないまま続けると本人が行きたがらなくなります。

避け方:候補を2〜3か所出してもらい、可能なら見学または体験利用をしてから決めてください。

限度額を超えていることに気づかない

訪問歯科診療は枠外ですが、併用する他のサービスで上限を超えることがあります。

避け方:ケアプランを作る段階で、月の合計がいくらになるかを数字で出してもらってください。

訪問歯科診療のページで使っている用語

用語 意味
要支援 日常生活はおおむね自分でできるが、一部に支援が必要な状態。予防給付の対象。
ケアマネジャー 介護支援専門員。ケアプランを作り、事業所との調整を担う。作成費用の自己負担はない。
高額介護サービス費 1ヶ月の自己負担が上限を超えたとき、超えた分が払い戻される制度。申請が必要。
要介護 日常生活に継続的な介護が必要な状態。1から5まであり、5がもっとも重い。

「自宅で受ける」の9サービスを1枚の表で見る

訪問歯科診療を含む自宅で受けるの全9サービスを、自己負担(1割)・対象・形態・頻度・限度額の枠で並べました。自己負担の目安の小さい順です。横並びにすると、訪問歯科診療がどのあたりに位置するのかが一目で分かります。

自己負担(1割) 対象 形態 頻度 限度額の枠
訪問リハビリテーション 300〜400円/1回 要支援1〜要介護5 訪問 週1〜3回 対象
訪問介護(ホームヘルプ) 200〜600円/1回 要支援1〜要介護5 訪問 週1〜毎日 対象
居宅療養管理指導 300〜600円/1回 要支援1〜要介護5 訪問 月1〜2回 対象
訪問薬剤管理指導 300〜600円/1回 要支援1〜要介護5 訪問 月1〜4回 枠外
訪問看護 300〜1,000円/1回 要支援1〜要介護5 訪問 週1〜3回 対象
訪問歯科診療 500〜1,500円/1回 要支援1〜要介護5 訪問 月1〜4回 枠外
夜間対応型訪問介護 1,000〜1,200円/月額 要介護1〜5 訪問 毎日(定期巡回) 対象
訪問入浴介護 1,200〜1,300円/1回 要介護1〜5 訪問 週1〜2回 対象
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 5,700〜30,000円/月額 要介護1〜5 訪問 1日複数回 対象

この表の読み方は2つあります。ひとつは縦に見ること。同じ列で上下を比べると、その項目がどれだけ振れるのかが分かります。もうひとつは横に見ること。訪問歯科診療の行だけを追うと、ある項目では上位でも別の項目では下位、という組み合わせが見えます。ひとつの数字だけで決めると、この組み合わせを見落とします。

数字で見た訪問歯科診療の位置

自己負担の目安が分かっている16サービスを並べて、訪問歯科診療がどこにあるのかを細かく出しました。順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。散らばりまで見ると、その差が大きいのか小さいのかが判断できます。

見るもの 意味
訪問歯科診療の自己負担の目安 1,000円 比べる基準になる数字
全体の平均 1,038円 極端な値に引っ張られる
全体の中央値 900円 実感に近いのはこちら
下から4分の1 500円 これ以下なら軽い部類
上から4分の1 1,250円 これ以上なら重い部類
上位1割の入口 1,600円 ここから先は例外的
散らばり(標準偏差) 843円 平均からどれだけ離れるのが普通か

訪問歯科診療は下から11番目(全体の56%)です。平均との差は38円で、散らばり1つ分を下回っています(-0.05)。全体の真ん中あたりで、標準的な水準です。

平均と中央値の差にも意味があります。ここでは平均1,038円に対して中央値900円で、平均のほうが高く出ています。一部の大きな値に引っ張られているので、平均を目安にすると実際より高く見積もることになります。

訪問歯科診療と水準が近いサービス

分類をまたいで、自己負担の目安が訪問歯科診療(500〜1,500円/1回)に近いサービスを集めました。同じ分類のなかで比べるだけでは、その水準が全体のどのあたりなのかが見えません。違う分類の同じ水準を並べると、感覚がつかめます。

サービス 分類 自己負担の目安 特徴
通所リハビリテーション(デイケア) 通って受ける 700〜1,300円/1回 医療機関や介護老人保健施設に通い、専門職によるリハビリを受けます。
通所介護(デイサービス) 通って受ける 600〜1,200円/1回 日帰りで施設に通い、入浴・食事・レクリエーション・機能訓練を受けます。
地域密着型通所介護 通って受ける 600〜1,100円/1回 定員18人以下の小規模なデイサービスです。少人数で落ち着いた環境が特徴です。
認知症対応型通所介護 通って受ける 900〜1,500円/1回 認知症の方を対象とした専門のデイサービス。定員12人以下で手厚い体制です。
訪問入浴介護 自宅で受ける 1,200〜1,300円/1回 専用の浴槽を自宅へ運び込み、看護職員と介護職員が入浴を介助します。
福祉有償運送 住まい・道具 500〜2,000円/1回 NPOや社会福祉法人が、単独での移動が難しい方を有償で送迎する仕組みです。

同じ水準でも、分類が違えば中身は別物です。通所リハビリテーション(デイケア)と訪問歯科診療は数字の上では近くても、通って受けると自宅で受けるでは前提が違います。数字が近いことは「置き換えられる」という意味ではありません。何を得るためにその数字を払うのかで判断してください。

訪問歯科診療より軽いもの・重いもの

訪問歯科診療を真ん中に置いて、自己負担の目安が前後にあるサービスを並べました。いまの候補が重すぎると感じたら左の表へ、物足りなければ右の表へ移る、という探し方ができます。

訪問歯科診療より軽い5サービス

サービス 分類 自己負担の目安 訪問歯科診療との差
通所リハビリテーション(デイケア) 通って受ける 700〜1,300円/1回 同じ
通所介護(デイサービス) 通って受ける 600〜1,200円/1回 −100円
地域密着型通所介護 通って受ける 600〜1,100円/1回 −150円
日常生活自立支援事業 制度・手続き 0〜1,500円/1回 −250円
訪問看護 自宅で受ける 300〜1,000円/1回 −350円

訪問歯科診療より重い5サービス

サービス 分類 自己負担の目安 訪問歯科診療との差
認知症対応型通所介護 通って受ける 900〜1,500円/1回 +200円
訪問入浴介護 自宅で受ける 1,200〜1,300円/1回 +250円
福祉有償運送 住まい・道具 500〜2,000円/1回 +250円
療養通所介護 通って受ける 1,200〜2,000円/1回 +600円
訪問理美容 住まい・道具 2,000〜6,000円/1回 +3,000円

ひとつ隣に動かすと、自己負担の目安は下側で同じ、上側で+200円動きます。段階的に見ると、いまの選択がどれだけ思い切ったものなのかが分かります。

分類ごとの水準と、自宅で受けるの位置

このサイトで扱っている4分類を、自己負担の目安の中央値で並べました。訪問歯科診療が属する自宅で受けるは4番目です。まずどの分類を見るべきかを決めると、そのあとの比較が短くて済みます。

分類 サービス数 いちばん低い 中央 いちばん高い
住まい・道具 2 1,250円 4,000円 4,000円
通って受ける 5 850円 1,000円 1,600円
制度・手続き 2 500円 750円 750円
自宅で受ける 7 350円 450円 1,250円

分類ごとに水準が違うのは、自宅・通所・宿泊・入所では、提供する体制も時間の長さも違うためです。単位(1回・1日・月額)もそろっていません。分類をまたいで数字だけを比べても意味がありません。同じ分類のなかで比べたうえで、分類そのものを選び直せるかどうかを考えてください。

訪問歯科診療のデータを一項目ずつ読む

ページの先頭に出している基本情報を、一項目ずつ何を意味するのかまで書き下しました。表だけを見て分かった気になると、判断の材料を取り違えます。

自己負担の目安:500〜1,500円/1回

1割負担の場合の目安です。所得によって2割・3割になる方は、その倍・3倍になります。自分が何割かは毎年7月に届く負担割合証で確認できます。

対象:要支援1〜要介護5

要支援の段階から使えます。介護予防の目的でも組み込めます。認定がない場合は、まず市区町村の窓口で申請してください。結果が出るまで原則30日かかります。

形態:訪問

どこで受けるかによって、家族の負担も本人の生活リズムも変わります。数字が同じでも、暮らし方への影響は別物です。

頻度の目安:月1〜4回

月1〜4回が目安です。回数の上限そのものは決まっていませんが、事業所の受け入れ体制と本人の状態で決まります。

限度額の枠:枠外

区分支給限度基準額の枠外です。他のサービスの利用量を圧迫しません。ただし費用がかからないという意味ではありません。

注意点:医療保険が適用されるため、介護保険の区分支給限度基準額の枠外です。自己負担は医療費の割合で決まります。

対象外になるものを知らないまま頼むと、自費で請求されます。先に切り分けておいてください。

「自宅で受ける」のほかのサービスを短く見る

訪問歯科診療と同じ自宅で受けるにあるサービスを、自己負担の目安の順にひとつずつ。訪問歯科診療が合わないと感じたときに、次にどれを見ればよいかの当たりがつきます。

訪問リハビリテーション(300〜400円/1回)

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が自宅を訪問し、生活の場に合わせたリハビリを行います。向いているのは通所が難しい、自宅の環境に合わせた動作訓練を受けたい場合という場合です。

訪問歯科診療との差:自己負担の目安で−650円。主治医の指示が必要です。通所リハビリと併用する場合、ケアプランでの調整が必要になります。

訪問介護(ホームヘルプ)(200〜600円/1回)

ホームヘルパーが自宅を訪問し、入浴・排泄・食事などの身体介護や、調理・洗濯・掃除などの生活援助を行います。向いているのは自宅で暮らし続けたい、家族が日中不在で見守りが必要な場合という場合です。

訪問歯科診療との差:自己負担の目安で−600円。生活援助は「本人のため」の家事に限られます。同居家族の分の調理や掃除、来客対応、庭の手入れなどは対象外です。

居宅療養管理指導(300〜600円/1回)

医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士などが自宅を訪問し、療養上の管理や指導を行います。向いているのは通院が難しい、服薬や栄養の管理に不安がある場合という場合です。

訪問歯科診療との差:自己負担の目安で−550円。区分支給限度基準額の対象外です。上限とは別枠で利用できます。

訪問薬剤管理指導(300〜600円/1回)

薬剤師が自宅を訪問し、薬の飲み合わせや管理の方法を確認します。飲み忘れの整理もします。向いているのは薬の種類が多い、飲み忘れや飲み間違いがある場合という場合です。

訪問歯科診療との差:自己負担の目安で−550円。医師の指示が必要です。区分支給限度基準額の枠外で、他のサービスの利用量を圧迫しません。

訪問看護(300〜1,000円/1回)

看護師が自宅を訪問し、健康状態の観察、医療的な処置、服薬管理、リハビリなどを行います。向いているのは持病の管理が必要、医療的な処置を継続して受けたい場合という場合です。

訪問歯科診療との差:自己負担の目安で−350円。主治医の指示書(訪問看護指示書)が必要です。病状によっては介護保険ではなく医療保険が適用されます。

夜間対応型訪問介護(1,000〜1,200円/月額)

夜間帯(18時〜8時)に定期巡回と、通報による随時訪問を行うサービスです。向いているのは夜間の排泄介助が必要、一人暮らしで夜間の急変が不安な場合という場合です。

訪問歯科診療との差:自己負担の目安で+100円。実施している事業者が地域によって限られます。地域密着型のため、原則として住民票のある市区町村のサービスのみ利用できます。

訪問入浴介護(1,200〜1,300円/1回)

専用の浴槽を自宅へ運び込み、看護職員と介護職員が入浴を介助します。寝たきりの方でも入浴できます。向いているのは自宅の浴室では入浴が難しい、全身の清潔を保ちたい場合という場合です。

訪問歯科診療との差:自己負担の目安で+250円。入浴前に看護職員が 健康状態を確認します。発熱などがある場合は清拭に変更されることがあります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護(5,700〜30,000円/月額)

24時間対応で、介護と看護が一体的に短時間の訪問を繰り返します。定額制です。向いているのは1日に複数回の介助が必要、医療的なケアも継続して必要な場合という場合です。

訪問歯科診療との差:自己負担の目安で+16,850円。月額定額制のため、利用回数が少ないと割高になります。地域密着型で対象市区町村が限られます。

訪問歯科診療の数字の出どころと、確かめ方

このページに出している数字は、62サービスを7分類に整理したデータベースから引いています。訪問歯科診療だけを個別に調べて書いたものではなく、全62サービスを同じ項目立てで揃えたうえで、そのなかの1件として出しています。だから順位も平均も、その場で計算した値になります。

この記事の数字 性質 確かめ方
訪問歯科診療の自己負担の目安 公表値や一般に知られている水準の目安 お住まいの市区町村または地域包括支援センターで実額を確認できます
順位・中央値・四分位 このサイトのデータベース内での計算値 同じ分類のページを開くと、同じ母集団で計算した数字が出ます
比較表の他のサービス 同じ形式で揃えた同一データベースの値 各サービスの個別ページで、より詳しい内訳を確認できます
制度・要件の説明 公表されている制度の内容を整理したもの 介護保険の制度は改正されます。市区町村の公表内容が一次情報です

数字を扱うときに気をつけているのは3点です。①幅で示すこと。ひとつの値に丸めると、条件によって動く部分が見えなくなります。②平均と中央値を分けて出すこと。極端な値があるときは、平均だけを見ると実態からずれます。③単位と母集団をそろえること。単位の違うものを混ぜて順位をつけても意味がありません。

それでも、ここに書いてあるのは判断の材料であって、結論ではありません。実際の条件は時期と相手によって変わります。決める前に、必ず一次情報にあたってください。

訪問歯科診療にするかどうかの分かれ目

ここまでの数字を踏まえて、判断が分かれる点を3つに絞りました。どれかひとつでも「いいえ」なら、いったん止まって別の選択肢を見たほうが早いところです。

要介護認定を受けているか

訪問歯科診療の対象は要支援1〜要介護5です。認定がなければ介護保険では使えません。申請から結果まで原則30日かかります。

「いいえ」なら:まず市区町村の窓口か地域包括支援センターに申請してください。認定前でも暫定のケアプランで始められる場合がありますが、結果によっては自己負担が生じます。

月の合計が限度額に収まるか

枠外のサービスですが、併用する他のサービスで上限を超えることがあります。

「いいえ」なら:ケアプランを作る段階で、月の合計がいくらになるかを数字で出してもらってください。あとから請求されて気づくのがいちばん困ります。

対象外になることを把握しているか

医療保険が適用されるため、介護保険の区分支給限度基準額の枠外です。自己負担は医療費の割合で決まります。

「いいえ」なら:介護保険で頼めることと、自費で頼むことを最初に切り分けてください。自費分の料金は事業所ごとに違います。

訪問歯科診療について、さらに調べられていること

上で取り上げなかった質問のうち、検索されている数が多いものを4件足しました。

訪問歯科診療で対象外になるものはありますか?

あります。医療保険が適用されるため、介護保険の区分支給限度基準額の枠外です。自己負担は医療費の割合で決まります。

介護保険は「本人の生活を維持するために必要なこと」に限られます。同居家族の分の家事、来客への対応、日常的でない大掃除や庭木の手入れなどは対象外です。対象外のことを頼みたい場合は、介護保険外の自費サービスとして依頼する形になります。料金は事業所ごとに設定されています。

訪問歯科診療と訪問介護(ホームヘルプ)の違いは何ですか?

同じ「自宅で受ける」に分類される2つを並べます。

訪問歯科診療 訪問介護(ホームヘルプ)
自己負担(1割) 500〜1,500円/1回 200〜600円/1回
対象 要支援1〜要介護5 要支援1〜要介護5
形態 訪問 訪問
頻度の目安 月1〜4回 週1〜毎日
限度額の枠 枠外 対象

訪問歯科診療が向くのは通院が難しい、飲み込みや口の中の状態が気になる場合という場合、訪問介護(ホームヘルプ)が向くのは自宅で暮らし続けたい、家族が日中不在で見守りが必要な場合という場合です。どちらかに決める必要はなく、組み合わせて使うこともできます。

訪問歯科診療の費用は医療費控除の対象になりますか?

訪問歯科診療のような福祉系のサービスは、単独では医療費控除の対象になりません。ただし医療系サービスと併せて利用している場合、自己負担額の一部が対象になることがあります。

判断は領収書の記載で行います。事業所が発行する領収書には、医療費控除の対象額が明記されていることが多いところです。年間の領収書をまとめて確認してください。制度の詳細は国税庁の公表内容および市区町村でご確認ください。

40代・50代でも訪問歯科診療を使えますか?

介護保険は原則65歳以上が対象です。ただし40〜64歳でも、特定疾病に該当する場合は要介護認定を受けて訪問歯科診療を利用できます。

特定疾病は16種類が定められており、末期がん、関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病関連疾患、脳血管疾患、初老期における認知症などが含まれます。該当するかどうかは主治医の意見書で判断されます。まず市区町村の窓口に相談してください。

訪問歯科診療まわりの言葉を、もう少し細かく

本文に出てくる言葉のうち、意味を取り違えると判断そのものが変わるものを選んで、定義だけでなく「なぜそれが問題になるのか」まで書きました。

要介護

日常生活に継続的な介護が必要な状態。1から5まであり、5がもっとも重い。

介護保険の言葉は、似ていても制度上の扱いが違うものが多くあります。判断に迷ったらケアマネジャーか地域包括支援センターに確認してください。

地域包括支援センター

市区町村が設置する高齢者の総合相談窓口。要支援の人のケアプランもここが担当する。

介護保険の言葉は、似ていても制度上の扱いが違うものが多くあります。判断に迷ったらケアマネジャーか地域包括支援センターに確認してください。

ケアマネジャー

介護支援専門員。ケアプランを作り、事業所との調整を担う。作成費用の自己負担はない。

介護保険の言葉は、似ていても制度上の扱いが違うものが多くあります。判断に迷ったらケアマネジャーか地域包括支援センターに確認してください。

施設サービス

施設に入所して受けるサービス。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院がある。

介護保険の言葉は、似ていても制度上の扱いが違うものが多くあります。判断に迷ったらケアマネジャーか地域包括支援センターに確認してください。

※ 掲載している金額は自己負担1割の場合の一般的な目安です。所得に応じて2割・3割負担となる場合があります。地域区分・事業所の体制加算・要介護度によって実際の金額は変動します。制度は改正されることがあるため、利用にあたっては必ずお住まいの市区町村または地域包括支援センターにご確認ください。本サイトは制度の一般的な情報を整理したものであり、個別の医療的判断を行うものではありません。